React基礎講座 #2 開発環境の設定 (Node.js + Vite)
前回はReactとは何か、どんな強みを持っているかを見ました。今回は本格的にコードを書くために開発環境を整え、初めてのReactプロジェクトを作ってみることにしましょう。
今回の記事でやることは大きく3つです。
- Node.jsのインストール
- Viteで新しいReactプロジェクトを作成
- 開発サーバーを起動してブラウザで確認
Node.jsとは何で、なぜ必要なのですか? #
ReactはJavaScriptライブラリです。ただ、私たちが書くReactのコード(JSX、モジュールimportなど)はブラウザがそのままでは理解できない構文を含んでいるため、実行可能なJavaScriptに変換する過程が必要です。この変換をはじめとするビルド作業をコンピュータで実行するにはJavaScriptランタイムが必要で、それがNode.jsです。
Node.jsは元々サーバー開発のために作られましたが、今日ではフロントエンド開発者もNode.jsの上で動作するツール(バンドラー、コンパイラ、パッケージマネージャーなど)を使ってコードを書きビルドします。つまり、Reactで開発するためにはNode.jsが必須です。
Node.jsのインストール #
Node.jsは公式サイトのnodejs.orgからOS別のインストールファイルを取得してインストールできます。
おすすめのバージョンはLTS(Long Term Support) バージョンです。LTSは長期サポートバージョンという意味で、一定期間の安定性とセキュリティパッチが保証されるバージョンです。サイトに入るとLTSバージョンとCurrentバージョンが一緒に表示されますが、初めて始める方はLTSの方をダウンロードしてください。
Windows #
- nodejs.orgにアクセス
- LTSボタンを押して
.msiインストールファイルをダウンロード - インストールファイルを実行し、案内に従って次へ、次へ、インストールを進める
- インストールが終わったらコマンドプロンプト(CMD)やPowerShellを新しく開きます(既に開いていたウィンドウにはPATHの変更が反映されません)
Mac #
- nodejs.orgにアクセス
- LTSボタンを押して
.pkgインストールファイルをダウンロード - インストールファイルを実行し、案内に従ってインストール
- ターミナルを新しく開きます
MacではHomebrewというパッケージマネージャーを通じたインストールも可能です。
brew install nodeインストール確認 #
インストールが終わったら、ターミナルやコマンドプロンプトで次の2つのコマンドを実行してみてください。バージョン番号が出力されれば正常にインストールされています。
node -v
npm -vnode -vはNode.jsのバージョンを、npm -vはNode.jsと一緒に自動でインストールされるパッケージマネージャーであるnpm(Node Package Manager)のバージョンを出力します。npmはReactをはじめとする数多くのJavaScriptライブラリを私たちのプロジェクトにインストールするときに使うツールです。
Viteで新しいプロジェクトを作る #
それでは初めてのReactプロジェクトを作ってみましょう。私たちはVite(フランス語で「速い」という意味、「ヴィート」と発音)というツールを使います。
ViteはReactをはじめとする様々なフロントエンドフレームワークのためのビルドツールです。新しいプロジェクトの初期設定を自動で作ってくれて、開発中は非常に高速な開発サーバーを提供します。以前はcreate-react-appというツールが標準でしたが、今はより高速で軽量なViteが事実上の標準になりました。
希望の場所(例: ~/projectsまたはDesktop)に移動した後、ターミナルで次のコマンドを実行します。
npm create vite@latestコマンドを実行するといくつかの質問を受けます。
- Project name: プロジェクトフォルダ名。希望の名前を入力します(例:
my-first-react)。 - Select a framework:
Reactを選択します。 - Select a variant:
JavaScriptを選択します。(TypeScriptは後で慣れた後にチャレンジしてもよいです。)
選択が終わるとViteがプロジェクトフォルダを作ってくれます。最後に次のような案内メッセージが見えるはずです。
Done. Now run:
cd my-first-react
npm install
npm run dev案内の通りに進めてみます。
cd my-first-react
npm installnpm installはプロジェクトが依存するライブラリ(React本体、Vite、その他のツール)をインターネットから取得してnode_modulesフォルダにインストールするコマンドです。最初は時間が少しかかることがあります。
開発サーバーの実行 #
それでは開発サーバーを立ち上げてみます。
npm run dev次のような出力が見えたら成功です。
VITE v5.x.x ready in 250 ms
➜ Local: http://localhost:5173/
➜ Network: use --host to exposeブラウザを開いてhttp://localhost:5173にアクセスしてみます。Vite + Reactのロゴが回転している基本画面が見えればすべて正常です。
プロジェクト構造を見てみる #
開いたプロジェクトフォルダを見ると、次のような構造が作られています。
my-first-react/
├── node_modules/ ← インストールされたライブラリ (直接触ることはない)
├── public/ ← 静的ファイル (画像、faviconなど)
├── src/ ← 私たちが書くコードが入るところ
│ ├── App.jsx ← 最初のコンポーネント
│ ├── main.jsx ← アプリのエントリーポイント
│ ├── App.css
│ └── index.css
├── index.html ← アプリが注入されるHTML
├── package.json ← プロジェクト情報と依存関係リスト
└── vite.config.js ← Viteの設定今の段階でもっとも重要なファイルはsrc/App.jsxです。私たちが画面に見せる内容を書くところです。
最初の修正 — Hot Module Replacement体験 #
好きなエディタ(VS Code推奨)でプロジェクトフォルダを開きます。src/App.jsxを開くと次のようなコードが見えます。
import { useState } from 'react'
import reactLogo from './assets/react.svg'
import viteLogo from '/vite.svg'
import './App.css'
function App() {
const [count, setCount] = useState(0)
return (
<>
<div>
{/* ... */}
</div>
<h1>Vite + React</h1>
{/* ... */}
</>
)
}
export default App<h1>Vite + React</h1>の部分を次のように変えてみます。
<h1>こんにちは、React!</h1>保存すると開発サーバーを止めたり、リロードを押さなくてもブラウザの画面が即座に更新されます。この魔法のような機能こそHMR(Hot Module Replacement) — 変更されたモジュールだけをリアルタイムで入れ替えて画面に反映してくれるViteの機能です。開発速度を大きく引き上げてくれるので、今後よく見ることになるでしょう。
Ctrl + Cを押せばよいです。再度起動するときは同じフォルダでnpm run devを実行します。おわりに #
今回の記事ではNode.jsをインストールし、Viteで初めてのReactプロジェクトを作り、開発サーバーを立ち上げてコードの変更が即座に画面に反映されるところまで確認しました。これで本当にReactのコードを書く準備が整いました。
次の記事「React基礎講座 #3 JSXとは何か」では、Reactコンポーネントを書くときに使う特殊な構文であるJSXを本格的に扱ってみることにしましょう。